「気」が至る
鍼灸治療は、「気」に対して働きかける治療と言われています。
気が不足していれば補い、停滞していれば滞りなく流してあげる。
鍼を身体に刺入すると、鍼から伝わってくる感触は実にさまざまです。
まるで豆腐に刺しているようになんの抵抗もない。
乾いたゴムに刺したようにパサパサしている。
粘っこくて鍼が思うように動かない。
などなど。
しばらく鍼を動かしていると、 今まで何の抵抗もなかった身体が徐々に温かくなったり、
刺入した鍼を締め付けるように変化してきます。
あるいは、とても硬く鍼を拒んでいた身体が緩んで、 スッと鍼を受け入れる瞬間があります。
このような状態を「気が至った」と表現しています。